イオン糸島店 水産 主任

イオン糸島店 水産 主任

西尾 京

Nishio Kei

2023年入社

お客さまが思わず手に取る工夫で、魚の魅力を伝え続けたい

PROFILE

福岡県出身。新卒でイオン九州に入社し、現在はイオン糸島店の水産部門で主任を務めている。入社時は魚を捌いた経験が無かったが、鮮魚士の資格を取得。いまでは「売れる形」に仕上げる技術と、売場全体の演出力を磨き続け、商品企画から売場の管理まで行っている。

Theme 01業務内容について

季節を伝える売場づくり

午前中に魚を捌いて商品化し、午後は発注や在庫の管理といった事務業務を行っています。仕事のやりがいは、なかなか売れない魚が工夫次第で売れるようになる瞬間です。例えば「生のカツオを炙りに変えてみる」「旬を伝える手書きPOPを添える」など、小さな工夫でお客さまの反応が変わります。お客さまの会話の中からヒントを得たり、自分の思いつきを実践してみたり、「なんとしてでも売る!」ために努力しています。

売場を通じて季節感や行事を表現できることも大きな魅力です。「このPOPかわいい」「この魚おいしかったよ」といった声をいただくと、さらに工夫を重ねようという気持ちになります。

西尾 京

Theme 02九州の発展に向けて

魚離れ”に歯止めをかける工夫

私は生まれ育った福岡で一生暮らしたいと思っています。だからこそ、地元九州の魚を扱う仕事に誇りを感じています。漁師さんが命がけで獲った魚を、手に取りやすい価格と商品形態に仕上げることを意識しています。

ただ並べるだけでなく、味付けをして調理済みにしたり、骨を取った状態にしたりして、店頭に並べ、お客さまが購入後調理しやすい状態にする工夫をしています。また、魚を買いたくなるような演出を施したりすることで、“魚離れ”を防ぎ、地域の食文化を守る一助になればと考えています。特に新入社員の頃に在籍していたイオンマリナタウン店の陳列は「来て・見て・楽しい!」を体現しているので、私自身もそのような売場作りを目指したいです。

西尾 京

Theme 03イオン九州だからこそ得られる成長とは

未経験から資格取得まで

入社当初は魚を捌くことすらできませんでしたが、手厚い研修と現場の先輩のサポートのおかげでスキルを磨き、鮮魚士3級・2級を取得しました。手厚い研修があるのも、イオン九州の魅力だと実感しています。

イオリンピックへの挑戦

また、イオン九州では挑戦を後押ししてもらえる環境があり、社内コンクール「イオリンピック」にも挑戦しました。「本マグロを使い、1,980円で商品化」というお題に対して、「やるからにはこだわりたい!」という強い思いのもと、盛り付けから原価設計まで工夫を重ねました。

制限内で商品化を行う緊張感は大きく、原価の調整に苦労しましたが、やり切ったことで自信がつきました。結果は優勝できず悔しさも残りましたが、制約の中で工夫を重ねる力やお客さま目線で考える姿勢を学び、「自分でも挑戦できる」という前向きな気持ちを得ることができました。イオリンピックでのこの経験は、その後の仕事への姿勢にも大きく影響しました。

さらに、他社と連携して行ったサーモンの販促企画では、「ポキ丼」や「炙りチーズサーモンサラダ」を提案。実際に売上につながり、従業員やお客さまからもご好評をいただきました。こうした経験を通じて、「自分の工夫で売場は変わる」という自信を得ることができました。

競合調査から生まれた提案

入社して間もない頃、他社の店舗を調査した際に、彩りのいい鮮魚商品を目にしました。当時の自店舗では定番の刺身商品が中心で、見栄えや食べ方の幅が限られていました。そこで「イオンでもこうした商品を扱えば、お客さまに新しい楽しみ方を提供できるのではないか」と考え、「カルパッチョみたいな商品があったらいいですよね」と上司に提案しました。

正直、大企業の現場で新人の意見が採用されるとは思っていませんでしたが、「じゃあ作ってみよう」とすぐに背中を押していただき、商品企画から販売まで実現しました。完成したカルパッチョは、売場の彩りを豊かにし、「華やかで買ってみたくなる」とお客さまからも嬉しいお言葉をいただきました。

単なる商品加工にとどまらず、アイデアを創造し、お客さまの手に取っていただける形に仕上げることが、この仕事の醍醐味だと実感しています。

西尾 京

Theme 04今後の目標と挑戦

人にしかできない価値を極める

今後、小売業界はAI化や自動化が進むと思います。しかし、魚の目利きや瞬時の判断力、そしてお客さまとの接客は人にしかできません。「ロボットにはできない領域」を磨き、糸島店やイオン九州のファンを増やしていきたいと考えています。

例えば「この魚は本当に美味しいですよ」と自分の言葉で伝えると、お客さまはその気持ちまで受け取ってくださいます。売場に一手間をかけて「美味しそう」と思っていただけた瞬間や、常連のお客さまと信頼関係を築けたときには、AIにはできない人ならではの魅力を実感します。自分が見て、食べて、感じたことをもとにした言葉や表情には説得力があり、それこそが接客の醍醐味だと考えています。

将来的には営業企画や販促企画の分野にも挑戦し、言葉や演出で商品の価値を伝える力を発揮したいと思っています。

OFFの私

イオン九州には長期休暇制度があり、年間20日間のまとまった休みを計画的に取得することができます。私はこの制度を活用して、カリフォルニアディズニーへの旅行を計画しています。プライベートを充実させることで、仕事への集中力や発想力も高まります。